建築条件付き売地とは?

建築条件付き土地とは、その土地に建築する建物に条件が付けられた土地のことです。建築条件付き土地には、以下のような条件が設けられています。

●売主もしくは売主指定の建築業者で建物を建てること

●土地売買契約から一定期間内に建築請負契約を締結すること

簡単にいうと「ここに家を建てる場合、決められた施工会社に依頼して家を建てる契約を結ぶこと」。これが土地の購入条件になります。

注意したいのは、「条件」には「決められた施工会社に依頼すること」と「その会社と一定期間内に請負契約を結ぶこと」の2つあることです。決められた施工会社とは、土地の売主か、売主が指定した施工会社です。また一定期間内とは、たいてい3カ月ですが、その建築条件付き土地ごとに異なります。

<建築条件付き土地の購入から建物の完成まで>

1.土地の売買契約を締結する
2.指定された施工会社と間取りや仕様の打ち合わせを行う
3.施工会社と建築工事請負契約を締結する
4.着工→完成
5.入居

【建築条件付き売地のメリット】

  • 建築条件のない土地と比べて価格が比較的安い
  • 建物に仲介手数料がかからない
  • 建築会社を探す手間がかからない
  • 間取りや設備が自由に選べるケースが多い
  • 建築過程を確認できる

【建築条件付き売地のデメリット】

  • 一定の期間内に間取りや仕様を決めなければならない
  • 建築会社を自由に選べない
  • 注文住宅ほど自由度が高くないことがある
  • 相見積もりが取れないので、費用の比較検討がしにくい

建物が自由な分、建売住宅や分譲一戸建てと違い、土地の価格は決まっていても建築費用(ひいては土地+建物の総額)は注文次第で上下します。そのため予算を組む際に注意が必要です。